拾った女
プロット
アメリカ
Aug,23 1953 ในโรงภาพยนตร์
雪の女王 新たなる旅立ち
プロット
ロシア
Jul,18 2015 ในโรงภาพยนตร์
生きちゃった
プロット
日本
Oct,03 2020 ในโรงภาพยนตร์
知ったこっちゃない
プロット
アメリカ
Sep,25 1999 ในโรงภาพยนตร์
ドラゴンハート 新たなる旅立ち
プロット
アメリカ
Jan,01 1900 ในโรงภาพยนตร์
女たちのテーブル
プロット
イタリア・フランス合作
Apr,29 1988 ในโรงภาพยนตร์
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立ち去った女 Comments (10)
まず主人公のおばさん、どこぞの会社でCEOをしていたとかいう元女優さんらしく、本作が復帰第一作目になるということだが、はたして二作目も本当にやるの?といった感じなのだ。冤罪で30年間服役していたホラシアという元小学校教諭の女性を演じているのだが、獄中子供に勉強を教えたり、社会的弱者をいたわるシークエンスなどはともかく、自分を嵌めた男へ復讐するためキャップをま深にかぶった姿は、まさに被災地を訪問する小池百合子?。悪ぶった演技がこれほど似合わない人も珍しい。
モノクロのコントラストをきかせた映像で、誘拐事件が多発しているフィリピンの闇を描こうとしたのかなと思いきやさにあらず。教会の回りをうろついている知的障害の女、貧困家族を抱えたパロット(孵化しかけた卵)売りのせむし男、ゲイ(というよりオカマ)でてんかんもちの売春夫たちに施しを与えるホラシアの優しい姿がただ淡々と描かれる。宿敵ロドリゴへの復讐心をたぎらせるサスペンタッチのシーンなどもほとんどなく、酒をくらって眠りほうけているうちに別の男?に標的のタマ?をもっていかれるというありえないオチが待っているのである。
ワンシーン・ワンカットの長回しと対象を豆粒のようにとらえたロング・ショットが、アントニオーニやアンゲロプロスと比較されることが多いディアスだが、ねらった効果はまさに逆。長回しでは緊張の代わりにまったりとした弛緩を呈示、当初ロングショットでとらえていた社会的弱者Xたちも、映画後半にかけてカメラが寄りだすとともに、人相も素性も明らかにされていくといった変態演出。黒澤明が雨に墨を混ぜてなんとかカメラに映しこんだという雨粒も、このディアス、なんと掟破りの逆光(車のヘッドライト)を使って観客に目視させているのである。
ディアスの意図として、今までの巨匠たちが築き上げてきた既成の技法をあえて無視して、光によって闇を描き、闇によって光を描こうとした実験的作品だったのではないだろうか。社会的弱者に優しく接することによって神に許しを乞いながら、復讐を希望に生きる糧としてきた或る女の内面を、パラドキシカルに表現しようとした映画ではなかったのだろうか。その屈折した希望さえ奪われマニラに渡ったホラシアは、行方不明の息子を探すことを後生の支えにしようとするのだが…。憔悴しきった年配の女が最後、息子の顔を印刷した大量のビラの上をグルグルと周り続ける。希望という魂の束縛から逃れなければけっして自由にたどり着けないことを気づけぬままに。
〈彼の意識にある焔は、鉛色をした夢の続きか、狂気の沙汰なのか、彼の意識は自由なる世界を捨てたのか。もし彼が正気でないなら、来るべき自由よりも、いまを永遠に望むだろう。だが、どうする。許しを請う日を待っていたのでは? 真実を暴かれるのを求め続けたのでは? 彼の魂を浄化するには、それしかない、それが彼の魂を救う。それのみが…その瞬間、残された唯一の機会だと彼は気づいた。心を解き放ち、束縛を振りほどけ。自由になるときはいま。そして彼は、淵に沈む魂の力を残らず拾い集めた。疲れ切った手でドアを開けたとき、きらめいた光の音に驚き目を閉じた。彼を倒そうとして風が吹きはじめる。彼は力を振り絞り心に残された希望にしがみつく。そして、ふたたび彼は目を閉じた。 『漆黒の塔』より〉
前にYouTubeで予告編みて気になってたラブ・ディアス監督作品。東南アジア系作品はとりあえず街中の魅力はハンパない。
3時間の映画だと思ってたら、ざっくり4時間近い。けれどそんなに長いとか感じないのは基本フィックス画面でこちらも傍観というか観察したりいろんな想像したり、はっきり言って別のこと考えたりしててもついてける。近いと思ったのはジャン・ユスターシュの映画か。
復讐、たしかにそういう強いプロットはあれども、確かに拳銃はでてくるけれど、単純にはいかない。そしてエンディングもまったく違うところに持っていかれる。見せ方は本当にセンスある。特に終盤。
キャラ設定、シナリオ、光と影、それだけでこの長編を最後まで興味を削がれることなく見続けることができる作品は、非常に希だと思う。
出だしのシンプルな白黒映像と長回しを見た限りでは、正直、これは最後までは無理だなと感じたけれど、最後まで意識は作品に向いていた。おかげで見ているこちらの体が蝕まれたような感じで、見終わった後、体調を崩してしまった。それを作品のせいにするのはお門違いだとは思うけれど、そう思ってしまうぐらいのパワーを感じる作品だった。