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96時間 Comments (20)
今観ても、面白い。
ブライアン・ミルズはジェームズ・ボンド以上の無敵ぶりだ。
容赦なく殺す!
とにかく殺す!
徹底的に殺す!
エゲツなく殺す!
そのせいで後に「リベンジ」にあうのだが…
橋の上から船に飛び降りると、脚を痛めて引きずるような細かい演出があったりするが、シーンが移ると忘れ去られている。
ほとんどの敵は簡単に倒されちゃうが、最後の方ではそれなりに強いのが出てきて、傷を負わされたりもする。しかしそれで戦力は落ちはしない。
こんな大雑把さは、アクション映画の常套だから仕方ない。
娘キムのジャケットを持っていた女の子は、あの後どうなったんだろう…とか、
ジャン=クロードの妻は、「傷は浅い」と言われても、銃で腕を撃たれたんだから傷痕が残るだろうし後遺症もあるんじゃないだろうか…とか、
オークションで娘の純潔は保証付きとアナウンスされるが、どうやって確認したのだろうか…とか、
可哀想に死んでしまったアマンダの親には誰がどう説明するのだろう、キムと一緒だったのは知ってるよね…とか、
あれ?アマンダはバージンじゃなかったのか?と思ったら、結局イケイケ奔放女子より貞淑真面目女子の方が大事にされるんだ…と理解したり、
まぁ、無粋なことが気になりながらも溜飲を下げたのでした。
元妻レノーアは、娘と一緒になって元夫を騙して書類にサインさせておきながら、「娘には自由を与えないと」と偉そうに叱責したりして、そのあげくに娘が誘拐されたのに自分の無責任さを省みることもない身勝手な女だ…と、続編での悲惨な末路を知りながら観ると思ってしまう。
一見、さえない男にしか見えないのにいざ自分に危害が及ぶと無敵の強さを発揮する。しかも、意外なツールを駆使して、敵を探し出したり、相手のテリトリーでそのハンデを感じさせない活躍ぶりは見ていて痛快。それもこれも、悪い組織にさらわれてしまった娘を助けたい一心の行動で、世のお父さん世代を一気に味方につけてしまった映画でしょう。
2015.12.2
1.分かり易いストーリー
パリに旅行に行った娘が人身売買組織に誘拐
⇒怒髪天を衝いた元CIA特殊部隊の父ブライアン(リーアム・ニーソン)、速攻でパリヘ(移動手段は元妻の”金持ちの旦那”のプライベート・ジェット・・)
⇒娘が攫われる直前に”ブライアンの指示”で残した犯人の特徴と誘拐犯の残した”グッドラック”という言葉を頼りに、顔なじみのジャン=クロード元フランス工作員(で、今は管理職・・。)も”利用”しながら、敵を追い詰めて行く・・。
-リーアム・ニーソンは今作の大ヒット後にこのように述べている。
”リュック・ベッソンが”96時間”の脚本を送ってくれたとき、「これは劇場未公開になるんじゃないかな」と思ったけれど、3カ月パリで撮影というのは楽しそうだからやったんだよ・・・・”
おいおい、観光気分で出演したのかい?リーアム・ニーソン・・。ー
と言う位、リュック・ベッソン脚本がシンプルで分かり易く、面白いのである。(褒めてます。)
2.テンポの良さ
90分の尺で見事に”起承転結”をテンポ良く見せている。無駄がないのである。
3.皆が驚いた名優のアクション
当時、リーアム・ニーソンは50代半ばだった筈だが、接近戦のアクションは見応えがある。(多分、かなりスタントに頼っているとは思うが。)
<個人的には、この96時間シリーズと”脚本が素晴らしい”ジャウム・コレット=セラと組んだ数作(特に”アンノウン”:ブルーノ・ガンツ御大とダイアン・クルーガー出演:が好きである。)がお気に入り。
今作鑑賞後、(当時幼かった娘がいたこともあり、)慌ててスポーツサイクルを購入し、身体を鍛え始めたのは言うまでもない・・(我ながら、単純である・・)>
<2009年9月 劇場にて鑑賞>
<その後、幾つかの媒体で2度鑑賞>
ログラインはシンプルだが、アクションの展開がスピーディーで飽きさせない。96時間という縛りが効果的。リュックベッソンの息がかかった映画だけに銃のアクションにキレがある。
めちゃ強くてクールだけれど娘溺愛という元秘密工作員のキャラクターがユニーク。