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アンティーク 西洋骨董洋菓子店 Comments (9)
ジェウクは魔性のゲイ&天才パティシエの役どころ。
彼が働くことになった洋菓子店のオーナーは高校の同級生であり、ジェウクを振った男でもある。
そんな二人のラブストーリーかと思いきや、ケーキを食べることができないオーナーがなぜ洋菓子店を開くことにしたのか? オーナーが子どもの頃に巻き込まれた事件が関係していることが明らかに。
洋菓子店が舞台だけあって美味しそうなケーキがたくさん出てきて楽しく、オーナーやジェウクを含めた4人のイケメン店員のやりとりが微笑ましい。
事件の真相に迫っていく展開とオーナーが心の傷と向き合う過程が上手く融合していて、ストーリーにほろ苦さも醸し出している。
ケーキは幸せな時に食べるもの。
なんか、この作品なかなか深いお話かも〜。あとからじわじわくる。
いきなり謎のミュージカル挟んだり、ホラー部分はCGが荒かったり、小物は微妙だし、と多少残念感があったのに、見た後は面白かったなと思えたのは、きっと原作がすごく良いからなんだと思います。
なかなか重い過去を背負ってる2人をポップに描けていて良かったです。
ケーキケーキしてた割には甘すぎず、重すぎず、割と軽やかな感じでした。
あと、韓国のお家って段差使いがオシャレですよね。
ワンルームだから開放感があるのに、ステップが仕切り代わりをはたしていて、部屋の役割があるみたいな。日本ではあまり見ないステップ住宅で、個人宅の内装好きには新鮮な作品でした。
全体的によかった。それぞれの過去やら想いやらが交差して でも難しくなく面白さもあり 回想的な部分がポジティブな映像で、その後のジニョクの過去にまつわる暗いストーリーがあっても、そんなに全体的には重くなく見れた。
ソヌがとってもかわいくてセクシーですてき(*´ω`*)
ジニョクが好きってところもなんかよくて ジニョクは嫌がってるけど結局仲いいかんじが最高でした
劇場版は、韓国で記録的ヒットしたそうです。まずはチェ・ジフンを始め、イケメン俳優を並べているところでは、日本で言えば『花より男子』的なヒット要因があると思います。
但しキャスト的な魅力だけでなく、原作の持つポジティブなメッセージをよく描かれていて、見終わったあとさわやかな感動に包まれることもポイントでしょう。
「人は幸せな時に、ケーキを食べる。
ほろ苦い人生を少しでも甘くさせるために-。」
冒頭とラストに、このメッセージがタイトルされるとき、本当にそうだなぁって共感させられました。
それだけに影の主役は、『アンティーク』のスイーツたち。これが見ているだけで幸福感(食欲という低級なものではない!)をそそられてしまうものばかり。甘党の人なら、うっとりすることでしょう。オープニングから、オシャレなスイーツのオンパレード。これはたまりません。
けれども、スイーツと被って、男性が首つりを失敗するシーンが重なります。幸せになるスイーツの話なのに、なぜ?と思いました。それが本作の影の部分に繋がっていたのでした。
次の主役は、『アンティーク』のオーナーを始め、4人のスタッフたち。それぞれキャラが立っていて、面白いです。
中でもキイマンは、天才パテシエのソヌ。彼の秘密は、ゲイなんですね。しかも魔性のゲイと呼ばれていて、困ったことに飽きやすい。だから店にきた男子に次々手を出しては追い出してしまうので、オーナーのジニョクは、悩んでいました。
ソヌはメガネをかけてスイーツに取り組んでいるときは、パテシエの貫禄を見せますが、夜メガネを取って、クラブへ出かけると豹変し、魔性の片鱗を見せつけます。
ソヌの元愛人も登場しますが、同日公開の『ミルク』と違って、ゲイの描写は控えめでキスシーンくらい。演じているキム・ジェウクの表現力に圧倒させます。彼が演じるとゲイですら、変態に見えずどこまでもロマンチックに見えるから不思議です。
そんなソヌの魔性が及ばないのが、ストレートのジニョク。3年前の高校卒業時に、ソヌはジニョク告白して、振られました。偶然再会して、オーナーとスタッフという関係になって以来ソヌは、ジニョクに再び思いを寄せていたのだと思います。
そんなふたりの関係がラブコメ風に描かれていて、可笑しかったです。特にソヌが引き抜きにあったとき、思い詰めたジニョクが寝てもいいと無理して言うところが滑稽でした。コメディとしては、『チャーリーとチョコレート工場』を彷彿されるオーバーな演出部分もあり、笑いをとろうと頑張っているところが見て取れます。しかし、わざと過ぎてしらける感じもしました。
さらに、本作の影の部分として描かれるのが、ジニョクのトラウマ。ケーキを食べても過去の忌まわしい思い出が蘇り、幸せになれない存在がジニョクだったのです。
それはかつて子供時代に誘拐事件にあったことでした。その時強制的に食べさせられたケーキの思い出がたたって、ケーキを食べると吐き気を催すようになっていたのです。
このトラウマと現在起こっている誘拐事件の解決するところでは、ラブコメから、一転してシリアスな心理ミステリーに変わります。
但し筋の整理の仕方が良くなく、事件と真相のあらましがよく掴められませんでした。
このように、本作は甘さと苦さがチョットアンバランスなんです。演出過剰気味だと思います。もう少しじっくりと描いたら、もっと感動が深まっただろうと思いました。
よしながふみの原作漫画は独特の味わいがありますが、数年前のフジテレビでのドラマ化に比べて、原作の雰囲気を存分に残しています。
ミン・ギュドン監督の作品を見たのは初めてですが、心理描写にホラーの味付けがあり、明るいシーンの映像にリズムがあって、淡々としたストーリーを飽きずに見ることが出来ました。
新人俳優達の演技は一生懸命さが際立ちました。
今回映画デビューのチュ・ジフンは角度で印象が変わる容貌を、主役の内面の表現に良く生かしていました。
声がなかなか素敵で、つぶやくように話すナレーションが心地よかったです。
キム・ジェウク演じるゲイのパティシエは本当に熱演でした。
脇役の大人たちの助演は必見で、映画に厚みをもたらしています。
彼らは韓国ドラマで良く見る常連さんですが、映画での丁寧な演技に心打たれました。
小道具のケーキですが、世界一うつくしく美味しいケーキを食べてる日本の女性には、少し物足りないかもしれないですね。
そしてタイトルの「アンティーク」これを表現する食器や銀器にちょっと辛い点をつけて、A-です。