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路上のソリスト Comments (20)
LAタイムズの記者と、路上生活をする元チェロ奏者との交流を描く。
個人的には、心に響く作品ではありませんでした。
まぁ何にしても、統合失調症の人との付き合い方は難しい。自分はこうと思ってても、その人にしたら別の認識や世界観がある。付き合うなら、覚悟を持って付き合わないとね。
しかし、ジェイミー・フォックスは難しい役を見事に演じてました(^^)b
映画「路上のソリスト」(ジョー・ライト監督)から。
ベートーヴェンをこよなく愛し、
かつては将来を嘱望された天才チェロ奏者だった
主人公のナサニエル。
チェロを弾き始めた頃、演奏を指導してもらっている先生に、
彼は、真剣な顔をして、こう語りかける。
「ベートーヴェンは11歳で作曲した。
僕は14歳だから頑張らないと・・」と。
本気で思っていると感じたからこそ、私のアンテナに引っかかった。
この視点は、映画の中だけでなく、私たちにも大事だと思う。
自分の憧れている人、尊敬している人と比べて
「○○は、○歳で、○○をした。私は○歳だから、頑張らないと」。
と考えられれば、モチベーションは上がるに違いない。
例えば「坂本龍馬は32歳で、薩長同盟を結ばせた。
私は、52歳だから、頑張らないと」という具合だ。
それは、どんな分野でも構わないと思う。
スホーツ選手でも、芸能人でも、もしかしたら、ニューハーフでも。
ひとつのことを成し遂げた人たちと比べることは、
とっても意味のあることだと、私は思う。
ロバート・ダウニーJr.が出るということで軽い気持ちで観始めたが、ぐいぐい引き込まれて後半号泣(笑)
周りに統合失調症のひとがいなかった、という言い訳しか言えないが、、
統合失調症とはどういう症状なのか、どんな支援が必要なのか、きちんと考えずに今まで過ごしてきた自分が恥ずかしくなった。
非常に難しい問題で、正解というものがない気がする。はっきり言えるのは、彼ら一人一人、それぞれのバックグラウンドがあり、人格があるということだけだ。
ロバートは、最初は自分の仕事のために彼に興味を持ったのかも知れないが、いつの間にか見返りを求めない行動に出始める。それは、一種の愛情というものではないだろうか。
それを感じたからこそ、ナサニエルは彼に感謝したし、少しずつ心を開いた。もし偽りの愛情で何かしてあげても、相手の人間は何となく分かっちゃうから。
相手から感謝されなくても、嫌われても、それでも何かしてあげようとするその感情は、うまく表現できないが、非常に崇高なものであることは確かだ。
スティーブは、最後にその域に達したのだと思う。