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モスラ3 キングギドラ来襲 Comments (4)
平成モスラ3部作の最終作。1998年の作品。
インファント島の神殿から“エリアスのトライアングル”と呼ばれるメタルの一つを持ち出したベルベラ。エリアス姉妹に「間もなく空から恐怖の大魔王がやって来る」と告げる…。
やがて地球に隕石が飛来し、富士山麓に落下。それを皮切りに、日本中で子供たちが次々消え去る。
遂に恐怖の大魔王が現れた。それは…
キングギドラ!
当初は火の新怪獣の予定であったが、ラドンへ。そしてキングギドラへ変更された。
新怪獣やラドンには気の毒だが、やはりラスボスにキングギドラは相応しい。
本作のキングギドラ、デザイン的に歴代でもトップクラスのカッコ良さ。角も初代ギドラの三日月角と『vsギドラ』の鋭角が両方合わさったデザイン。
デザインだけではなく、強さも歴代トップクラス。お馴染みの引力光線に、翼からの光線、マインド・コントロール、頭も良く、死角ナシ! このキングギドラとゴジラの対決を見てみたかった…!
宇宙超怪獣としてのキングギドラは『対ガイガン』以来。
異星人に操られる事が玉にキズだが、自分の意思で暴れるのは『三大怪獣~』以来。
こんなキングギドラが見たかった!
次にカッコ良く圧倒的な強さを誇り、自分の意思で暴れ回る宇宙超怪獣として現れるのは、昨年のハリウッドの『~キング・オブ・モンスターズ』までお預け。
デスギドラや護国聖獣ギドラ、カイザーギドラも悪くないが、でもやっぱりキングギドラ!
その“キングギドラ”という名前や何もかもイイ!のである。
本作での設定は、1億3000万年前に一度来襲し、その時は恐竜のエキスをエネルギーに。
今度は人間の子供たちを狙い、ドーム状の物体に閉じ込める。(それにしても、何故に人間の子供たちを…? デスギドラのように自然なら分かるが…)
モスラが立ち向かう。初の一対一。初の成虫モスラでの空中戦。
が、攻撃は全く効かず。ボロボロに敗北。
幾ら前作でレインボーモスラとしてパワーアップしたとは言え、一対一で闘ったらそりゃあキングギドラの方が圧倒的に強いでしょう。
キングギドラを倒せる方法はただ一つ。
遥か大昔に戻って、最初に地球に来襲した時の幼体ギドラを倒す。
しかしそれは、二度と帰っては来れない。命を懸けた手段。
どんなに辛い事でも、やらねばならない時がある。
やはりモスラには、悲劇的な役回りが似合う。
モスラは白亜期へ。
恐竜を襲っていた幼体ギドラを攻撃。
確かに今度は攻撃は効いている。
が、幼体であってもキングギドラはキングギドラ。非常に手強い。
一度は劣勢になるが、捨て身の攻撃で幼体ギドラを火口の中へ。
現代でキングギドラは消え、倒した…かと思いきや! 再び出現。白亜期で幼体ギドラの尾が切断され、それが再生したのだ。(この時の炎の復活シーンが、『三大怪獣~』での炎の出現シーンを彷彿)
もうモスラは居ない…。
…が! 白亜期で絶命寸前のモスラの前に、ご先祖モスラたちが現れ、繭で覆う。
そして1億3000万年かけ、現代に復活!
鎧モスラ!
キングギドラとの最終決戦…!
ドラマ部分はある家族の物語。不登校ぎみの長男の勇気。
でもそれ以上に、エリアス姉妹とベルベラに注目。
キングギドラのマインド・コントロールによって心を奪われたロラ。
ドームに閉じ込められ、同じくドームに閉じ込められたベルベラを襲う。
モスラを白亜期に送る為、力を使い果たし、命尽きるモル。
どんなに時が離れ、心がバラバラでも、必ず届く。
3つの“エリアスのトライアングル”のメタル。勇気、知恵、愛…。
それは、ベルベラ、モル、ロラの事でもある。
この最強にして最凶の敵、絶体絶命の危機に、対立し合っていた3姉妹は遂に分かり合う…。
モスラの神秘的な力、トライアングルの奇跡、3姉妹の絆によって、命尽きたモルが…!
ロラ役の山口紗弥加が人気になった事により、今回降板したのは残念。(ナレーションで参加)
学校の先生役で、お馴染み上田耕一の出演は嬉しい。
田中友幸や川北紘一ら古参メンバー不在の新体制での最初の作品。
特撮は頑張っているが、合成やCGがかなり粗いのが否定出来ない。
特に目に余るのは、パペットによる恐竜たち。
『ジュラシック・パーク』や『ロスト・ワールド』を見た後だと…まあ、これ以上は言うまい。
それから、前半はあんなに圧倒的だったキングギドラが、幾ら鎧モスラになって超絶パワーアップしてそういう勧善懲悪展開とは言え、全くの劣勢になるのは何だかなぁ…。
モスラ、強すぎ…。何処か儚げな弱さもあるのがモスラなのよ。
それとも、自分がやはりモスラよりキングギドラの方が好きだからかな…? ゴメン(>_<)
多少(個人的)難点あり、1作目のレビューで1作目が一番好きと言ったが、改めて見たら、1作目と本作五分。愛着は1作目だけど。
久々にシリーズ一気見。
何だかんだ言って、モスラも好き。楽しみました。
エリアスについても、モスラとの関係や三姉妹の絆を強く感じられる内容で良かった。ロラ役が代わってしまったのがちと残念。人間に関してはちょっと軽めというか、家族のドラマがもう少し見たかったかなと思う。
それから何より、音楽が最高に良い。最終決戦の力強いBGM、激闘を乗り越えてきたモスラの強い意思を象徴するようで、実に胸熱。
GYAO!
守護神怪獣モスラは今のキングギドラには勝てないので、1億5千万年前にタイムトラベル、まだそれほど強くないキングギドラをやっつけようとするのだが・・・。
映画館で大騒ぎする子供たちが目に浮かぶ。
新モスラ三部作第3部。
初めて映画館で鑑賞した怪獣映画でした。プロモーションを兼ねて発売されていたゴジラの食玩に付いていた割引券を握り締めて、両親と観に行きました。いい想い出です…。
それはさておき、最終章に相応しい最大の敵として、宇宙超怪獣キングギドラが登場! 本作以前のギドラと比べて、首が太かったり、金色の色合いが押さえ気味だったり、全体的に重厚感と圧倒的な存在感がMAXパワーで主張しているように感じました。本作のギドラが個人的にいちばん好きです(笑)
攻撃力も最強クラス! 三つ首から放たれる引力光線、巨大な体躯での打撃、翼のトゲからのビーム―全てが桁違いの強さでした。レインボーモスラの武器が全く歯が立たず、白亜紀にタイムスリップして、まだ幼いギドラを倒すと云う起死回生、しかし片道切符な戦法を取らざるを得なくさせました。
ところが、驚異の再生能力―尻尾の切れ端から、時間を掛けて復活すると云う執念深さを発揮…。子供心に「どうすりゃええねん」と思ったことを覚えています(笑)
モスラの最終進化形態、鎧モスラ! 銀色の装甲に覆われ、翼も鋭利になり、抜群の攻撃力を誇る姿となって時空を越えて大復活! 圧倒的な能力でキングギドラを打倒、リベンジを果たしました。痺れました! 好き過ぎて、レインボーモスラから鎧モスラに変身出来るおもちゃを買ってもらいました(笑)
第1作では大地、前作では海がテーマでしたが、さらに拡大して地球生命の尊さを訴えて来ました。段階を踏んで、テーマとストーリーを展開していたのだなと感心しました。
※鑑賞記録
2002/02/27:VHS(2回目)
2019/11/03:ゴジラ誕生祭2019(池袋HUMAXシネマズ)(4回目)
2020/11/05:Netflix