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シーフォーミー Comments (14)
目が不自由な少女ソフィは、人にすがらず生きていくため、盗みを行なっていた。ある時、猫シッターのアルバイトとして豪邸にやってきた彼女は、そこでも高級ワインを盗もうとしていた。その夜、強盗団が豪邸に入ってきて隠された巨大な金庫にある700万ドルを奪いにきた。誰かが来たことに気づいたソフィは視覚障がい者サポートのシーフォーミーでケリーと連絡をとり侵入者の攻撃から身をかわしていたが、スマホのバッテリーが切れ、ケリーの助けも得られなくなってしまった。さてどうなる、という話。
目が見えないのにセキュリティのかかった家からタバコを吸いに屋外へ出てシーフォーミーを使うなど、最初から主人公がバカくさくて全く共感出来なかった。
女性警官が死んだのもソフィーのせいだし、3人目は襲ってくる前に撃ち殺すし、ソフィー1人が殺されれば良かったのに、なんて思って観てたから、ずっと白けてた。
こんな自分勝手な主人公に何をどう感じれば良いのか。
共感出来ないから恐怖もスリルも無いし、4人も殺した殺人者のくせに最後の幸せそうなスキーはなんなんだ?
くだらなすぎて笑ってしまった。
スマホを上手く使った攻撃は、グッドアイディアでした。
暗い背景が多く、人の行動がつかみ取りにくいのも難点ですね。
凡作という感じです。
さて、こちらの映画です。まずタイトルにもかきましたが、 iOS では「こういうアプリ」は存在します。もちろん、映画内で使われているような不正な使い方を想定していないものです(アプリの「例」として、牛乳に賞味期限は書いてあるか?書いてあるなら、いつと書いてある?というものがあります)。
多くの方が気にされた点はやはり、主人公の「自分勝手すぎる」部分が多々あるのかな…という印象です。「身体障がい者はバカにされているし、こんなことくらいで刑務所にはいかない」など、本人自体の「福祉行政に対する諦め」が背後に見える映画です。これはまぁその「こんなことくらいで刑務所にはいかない」は国次第でしょうが、確かにどの国でも福祉行政、特に聴覚・視覚など、「本人の努力が完全に無意味な障がい類型」では、そういった「諦め」ムードになることも、ままあります(日本も同様)。
映画という「娯楽」という観点ではありかな、とは思ったのですが、皆さん書かれているラストの部分…。そこですね。その部分に違和感を持たれた方がかなりいるんじゃないか…と思います。
ただこの映画、ソフィの「次の活動」の描写のほうを優先させたのではないか…と思います(オリンピック、パラリンピックとも、出られる前の予選というのは毎年やっているし、1か月でもやっていないと腕がなまる)。この点に関しては理解は可能です。逆に思い切ってその部分、換言すれば「ソフィの次の活動」を前面に押し出したために、「まずソフィに何をさせるべきか」という論点が抜けているようには思います。ここは多くの方が書かれた点です。
ただ、この映画が前者を選んだ、という点に過ぎません。
私自身も当事者(手帳上2級)ですが、そのような行為を認めるということは絶対にありません。
さて、この映画には特殊な論点があると思うので、さっそく採点いきましょう。
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(減点0.2 ※減点幅は勘案して決めました)
実は、この映画内で使われているようなアプリは、現実のリアル社会にも存在します。日本でもiOSを持っていればダウンロードが可能です(確認済み)。
ただ、実際にお試しでもやるとわかりますが、日本人ユーザーは案外少ないです、日本ではプライバシーの問題があるので、「当事者であっても、あれこれ撮影しちゃダメ」という点はわかりうる話だからです。
そもそも日本ではリアルでユーザーが大半見当たらないこと、もう1つは、さすがにこれを用いて犯罪を…というのはもっと想定されていないところで、実は「タイトルと描写からわかる、「リアルでどうなっている?」と「実際の結果」はかなり異なる特殊な例です。
つまり、本来書くべき「リアルにもこの手のアプリがありますが、悪用して使わないようにしましょう」といったことを書くべきなのですが、それを書くと(よからぬ人に)イタズラされることになるので(「聴覚障害者「だけ」出会いツールなんだ、とか思われる)、それらの面倒な論点を全部消した結果、「そういうアプリもある」という点も伝わってこず…。ただここは民事も刑事も、下手に存在を伝えるのは非常に難しいところはあるのは、もうどうみても明らかなケースです(そして公式が避けているのに、日本だけが足していくこともできない)。
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(参考: 12時の方向にに3m走って、などの指示)
・ 視覚障害の方に方角を示すとき、その方の正面に時計ができたものとして考えます。このとき、手前は「6時」であり「12時」は「向こう側」ということになります(同様に3時や9時、10時などもわかる。これを「クロックポジション法」といいます)。
特に道案内などでは「もっと」「もう少し」「ちょっと」といった表現がよく使われがちですが、眼が不十分なこの障害をお持ちの方には理解がしづらいのです。そのため、くっきりと「3m」「50cm」と言い切ったほうが良いのです。
アルペンスキーの五輪代表候補だった少女が視覚障害となってやさぐれて、金持ちの家のキャットシッター&お留守番のバイトをしてはその家のものを売るというクソっぷりをみせる中、700万ドルが保管された隠し金庫が狙われるストーリー。
「人に頼りたくないの」って、同情されたくない、自立したいって気持ちはわからなくはないけれど、障害を持っていない人だって自分一人で生きている訳ではないのだけれどね…というか充分主人公もその時点で頼ってるし。
タイトルのシー・フォー・ミーはスマホカメラを使ってリアルタイムで視覚障害者の補助をしてくれる人と繋がるアプリで超有能。
というか、プライド高いし高飛車だしで言うこと聞かずポンコツな主人公をフォローできるケリーが有能なだけかもw
序盤の閉め出しの件でサッシ開けっ放し?セキュリティ解除しっぱなし?と思ったら、シーンとしてはないけれどちゃんとロックされてて一安心。てか、それが判るシーンは侵入されるシーンだから安心ではないか。
結局そのタイミングでヤルなら、何でわざわざ躊躇うの?とイライラするところもあったし、サスペンス要素全般的に息を呑む程のものはないけれどなかなか面白かった。
ケリー的には操作性の悪いバーチャルゲームみたいな?w
ただ、この雰囲気で仕上げておいてリュックをアップにするのはちょっとイヤらし過ぎませんかね?まあ、本質はそう簡単には…ということですかね。