悪魔がはらわたでいけにえで私
プロット
日本
Feb,23 ในโรงภาพยนตร์
K‐9 L.A.大捜査線
プロット
アメリカ
Feb,23 ในโรงภาพยนตร์
神探大戦
プロット
香港・中国合作
Feb,23 ในโรงภาพยนตร์
52ヘルツのクジラたち
プロット
日本
Mar,01 ในโรงภาพยนตร์
ARGYLLE アーガイル
プロット
イギリス・アメリカ合作
Mar,01 ในโรงภาพยนตร์
デ ジャ ヴュ
プロット
スイス
Mar,08 ในโรงภาพยนตร์
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モーリス Comments (20)
ストーリー: 80
キャスト: 80
演出: 90
ビジュアル: 85
音楽: 80
同性愛が悪であった時代に、地位も名誉もある家系に生まれて自分自身を隠して生きなければならなかった男たちの生き様を、揺れ動く感情や心のひだまで織り込みながら見事に映像化している。最初は全く期待せずに見ていたのだが、冒頭から美しく撮影される英国の浜辺の風景に魅了される。続いて登場するケンブリッジ大学の校舎の撮影のこれまた見事なこと。相当に美的感覚の優れた人たちが作り上げたのだろう。それに合わせた情感たっぷりの緩やかな音楽もその情景にとても合っている。
耽美な愛の世界であると同時に、人目をはばかり社会の裏側でひっそりと育まなければならない愛でもある。自分の愛を貫くのか、社会に迎合するのか、文芸作品をその映像美で丹念に織り上げて、悪い言葉で一言でまとめるのならばただの恋愛ものにすぎない作品を、壮大な人生の語らいにまとめあげていた。風景・衣装・建物・言葉づかいまでしっかりと作り上げ、人の感情を映像に合致させて雰囲気を作り上げた手腕は素晴らしい。ジェームズ・アイヴォリー監督は「日の名残り」でも似たようなの映像と雰囲気を作っていたので、これはもう監督の感性のなせる賜物なのだろう。
ポスターはヒューグラント推しだけど、モーリス役のジェームズウィルビーの瑞々しさが心に残った。素朴で控えめな学生時代、友人に感化されて少し悪ぶってみる純粋さ、愛を確信した時の無邪気さ、自らの性に苦悩し影を帯びてゆく青年時代。
窓がとても効果的に使われていて、窓から忍び込んできたモーリスは愛を打ち明け、一方でクライヴは最後に窓を閉める。窓の向こうに見えるのは、真っ直ぐに自分を呼ぶ過去のモーリスの姿。おいでよという声に応えられなかった彼のこれからの人生はあまりにも長い。でも確かにあのとき彼らの心が繋がっていたことと、その記憶は永遠だ。
同性愛が描かれてはいるが、誰かと心を通わせたことがあり、それを失ったことがある人ならば、胸に迫るものがある映画だと思う。
クライヴがモーリスにそっと抱きつく姿は、友情と愛情のあいまいな境界のゆらぎがよく現れていて胸を締め付けられるし、モーリスとアレックのお互いを警戒しながらも惹き合っていく流れも緊張感と高揚が伝わってくる。
また、ケンブリッジ大学の当時の学生生活が美しく描かれているのも魅力だ。知的な会話、ふざけ合い、歴史ある校舎、授業での論争…。日本の明治の大学風景もぜひいつかこんな美しさで再現してもらいたい。
上流階級の暮らしぶりもリアルに描かれ、永遠にこの暮らしが続くと思っている彼らの背後で、南米へ移民するなど労働者階級が力をつけつつあり、時代のうねりを予感させている。
上流階級の彼らは使用人を対等な人とは思っておらず、ロボットかなにか、自分のために働いてくれる感情のない存在としていつも接している。
そんな人生を受け入れているわけではないことが、アレックの愚痴によって示唆されている。執事の彼はクレイヴに警告するためにあの話を持ち出したのだろうし、カーペットの泥でモーリスに昨晩何があったのかにも気がついたのだろう。
オープニングの先生の話と、後半の再会の意味がよくわからなかった。モーリスは先生に名前を聞かれ、とっさに「スカダー」と名乗るんだけど。。
「君の名前で僕を呼んで」に呼応するストーリーで、同時期に観られたことがとても幸福に感じた。
窓の外を眺めるクライブが切ない。人を愛する愛することに汚いも罪もないのなと思いながらも全体的に切なくなるお話でした。
最初は上映時間が長いので観ようかどうか迷ったのですがあっという間という感じで面白かったです。
時代感がまだしっかり捉えきれなくて、彼は紳士だ、とか紳士はそんなことしない、とか学生時代からの遣り取りと英国的皮肉がごちゃごちゃしててわかりにくいな!?と思ったけどそんな事はどうでも良いくらいの金持ち恋愛模様かつ大学寮とカントリーハウスでの貴族生活がハイソ〜!おまけにヒューグラントの若かりし頃が至宝過ぎて顔が良い〜!!と転げ回りそうになる始末in映画館。20世紀英国同性愛としてあまりにも舞台設定が完璧すぎる…。すれ違い方の時代感が古風で良いですね。
モーリスの苦悩やクライブの冷徹さなど心理的な描写でも感じることはまだまだありますが、兎に角画面に釘付けになる時代感が素晴らしい。
ゲイに生きた主人公がゲイを手にする。自分に正直に生きる気持ちよさがよく描かれていて、その点に関しては、最高。というかゲイ的にもあれだけ美しく恋愛が表現されていれば納得なのではないだろうか。"